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プジョー306XSiの想い出

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先日プジョー306XSi98年式とお別れしました。
犬っこたち乗せて撮影です。
フツーのおなごゆえ車の詳しいことはわからないが、大好きな車だった。
全く乗り換える気も起こらなかった。
しかし近頃のマーチにもナビが組み込まれているのを見てやや愕然とした。
うちのプジョーなんてドアミラー手動ですぜ?
そろそろごくろうさまと言う時が来たのかなぁ、という流れになった。

日本に帰国してすぐ、母親が足を骨折したのでひんぱんに実家へ行かなけりゃならなかった。
風太を長時間新しい家に置いていきたくないので連れて行かなきゃならなかった。
最初はタクシーで行っていた。
タクシーの運転手さんと和気あいあいと犬談義していたら、風太がピーになってしまいシャーパバッグの中でそそうしてしまった。
それから続いた沈黙が辛かった(タクシーは汚してませぬ)。
「もういやだ、my車が必要なり〜(泣)」と夫に直談判し、急いで来てもらったプジョーくんであった。

うわさの通り、ラテンの車はカッコはいいが、よく壊れた。

ウィンドウが落ち、上がらなくなった。手動ですり上げるとなんとか上で止まった。
しかし冬の高速料金所でうっかり開けてしまい、二度と上がらなかった。さぶかった。

車なのに、雨漏りした。横から降る雨に弱かった。得体のしれないシミが座席やフロアにできた。

ギアがバックに入らなくなった。Uターンも駐車も一切前から行った。とにかく前へ進みつづけるしかなかった。ネガティブな状況なのに行動はポジティブだ。

ウィンカーが3倍速で鳴った。何をそんなに急ぐのか。カッチンカッチンが突然カチカチカチッいきなり見当違いなやる気を出す、そんなヤツだった。

ほかにも細かい故障はいろいろあった。
しかし一度も腹立たしく思ったことがなかった。
これが日本車やドイツ車だったら許せなかったかもしれない。
とにかく可愛いのだ。すべてご愛嬌なのだ。

だってエンジンはバリバリに調子いいんだもの。顔がかっこいいんだもの。
ハンドルもアクセルもブレーキも、重いけど、それがいいんだもの。
後ろ向いていても夫が運転して来るプジョーくんの音はわかったよ。
音楽消して、窓開けて、走るエンジンの音を聞く主婦であったよ。

車内は犬の毛と鼻水だらけだ。助手席の外側は風太の箱乗り時の爪痕だらけであろう。

そんな306もお役目ごくろうさまの時が来た。
次の車、いろいろ考えたけど、「306はブリーダーに返そうぜ〜」ということになり、結局プジョーに下取りをお願いした。

プジョーのパーキングに戻った306は誇らしげな顔をしていたような気がする。
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プジョー306XSiの想い出_d0091177_23543882.jpgさいなら、プジョーくん。ありがとうね。
愛してたよ〜

by Francesca-dS | 2006-12-27 23:35 | つれづれ
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